VOL.3 母親ユキ
レンの面会は、母親であるユキの都合や気分に左右されることが多かった。
シュウとユキはメールで連絡をとっているのだが、そのやりとりのなかで彼女
の機嫌を損ねると、まず間違いなく「会わせない」と返信がきた。
また、ユキのほうから一方的に変更される日時にたいして、こちらの都合もあ
って他の日時を希望すると「勝手なことばかり言うな」ときて、かつての結婚
生活や離婚訴訟を蒸しかえすメールが矢のように送られてきた。
つい腹が立って言い返そうものなら、火に油をそそぐことになり、次はマシン
ガンのような電話攻撃になる。
子どもが人質(言葉は悪いけど ^^;)にとられているも同然なので、苦々しく
思いながらも、シュウは最終的にはユキの希望に合わせざるをえないのだ。
また、シュウが私と再婚したと知ったときは、共通の友人知人に電話しまくっ
てこちらのことをさぐっていたし、レンが面会から帰れば、私たちと一緒の間
何をして過ごしたか、私たちと何を話したかなど、夜中までかかって根ほり葉
ほり聞き出しては暴れたそうだ。そしてやってきたメールが、
「新しい奥さんは、面会には同席しないように!」
...いや、私んちココですから。( ̄△ ̄;)
ユキは離婚時から現在まで、レンを手放すつもりはないというスタンスできて
いるが、今回の調停を申し立てることになった最大のきっかけは、じつは彼女
の口から「レンを引き取ってほしい」と言われたことだった。
成長するにつれてレンがユキに反抗的な態度をとるようになり、どうやら扱い
に困っているらしいのだ。
すこし前まで、何かあるとすぐシュウの携帯が鳴り、「勉強をしないから」
「テレビばかり見ていて寝るのが遅いから」「口答えばかりするから」ちょっ
と叱ってやって!という電話がひんぱんにかかって来ていて、そのたびにシュ
ウは長らくレンと話していた。
ユキが言うには、我が家にいるときの生活態度のわるさが原因で、ふだんの日
常生活にもどっても影響が多くて困っているということだった。
(ちなみにレンは我が家では規則正しく過ごしてます。)
それを注意するとケンカになり、彼女では収拾がつかなくなってシュウに助け
をもとめてくる。その何回目かの電話の際に「もうそっちで引き取って!」と
いう言葉が出たのだ。
それならばと、その後、私たちからレンを引き取る話を何度か切りだしたが、
返事はいつも「そんなことは一度たりとも言っていない」「なんの話ですか」
「母子ふたり穏やかに(?)暮らしているのだから放っておいて」。
しかし一方で、彼女はなんと児童施設についていろいろ調べているらしい。
レンのいる前で堂々と、電話で問い合わせていたそうだ。
こらこら。君はいったい何がしたい?
そんなにいらない子なら、さっさとこっちへよこしなさいっ。(-"-;)
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